――――PROLOGUE―――― キーンコーンカーンコーン・・・・ なんてベタな文章で始まるんだろ・・・・・ 今、授業が終わった。 「次の授業までに3ページから4ページまで予習しといてね」 先生が宿題を出して、会長が号令をかける。 「起立」 皆が一斉に立ち上がり、椅子がガタガタと音を立てる。 「礼」 「「「「「ありやとやしたぁ〜〜!!! 」」」」」 入学してから2年。 もう誰も真面目に敬語なんか使わない。 もちろん、私も。 教室移動。 「千紗、ココわかる? 」 仲のいい友達に、英語の教科書を見せられる。 書いてあるのは英語、英語、英語。 「はぁ? 分かるヮケなくね? 私がテストで何点取ってると思ってんの」 苦笑しながら答える。 「ん〜....72?」 何か忠実に答えちゃってる里桜。 「それは今回。 まぐれまぐれ!! 」 「嘘だぁ〜いっつもじゃん。」 テスト...ねぇ。 「はいはい。 ここは分かんない、愛海に聞けば?」 「うん〜」 そう言って里桜は愛海の処へ言った。 「ふぅ.....」 学校なんかめんどくさい。 勉強なんて分かんない。 部活なんてヒマつぶし。 友達なんてまやかし。 適当にやって適当に流す。 そういう生活。 だけど楽しい。 何がかは分かんない。 「千紗、次音楽だって〜」 玲美が教科書を持ってくる。 「ん、わかった」 ロッカーの中から教科書を出して、騒がしい廊下を歩いてく。