第3幕 remembrance  第20話 二人の神の関係  シャスは、森を抜けようと、ずっと歩き続けていた。  クレナイも出口の方向を探そうとしたが、森が広く、全く見当がつかないらしかった。    やがて歩きつかれ、シャスは一本の木にもたれかかった。 「そういえば……」  シャスはふと思った。 「クレナイとソウは、いつ知り合ったの」 『死んでから』  シャスは目を丸くした。 「死んでからだって……。じゃあ、生きてる間は知らなかったの」 『ああ』  シャスは驚き、早口で言ったが、すぐにクレナイに答えられた。 『天界であった。同じ神だと言われて。その時はじめてあった』  クレナイはいつどこであったかを言った。 『ああ、あと、生前の俺とソウは、名前が違っていたということも言っておこう』  クレナイは、こう話した。 『俺は生前クレスといわれていた。そしてソウはフェスアといわれていた。決して今の名前と似ていわ けではない』 「じゃあ、一体どうしてその名前になったの」  シャスが聞いた。 『髪の色から。俺は紅だからクレナイといわれるようになり、ソウは蒼だからソウといわれるようになっ た。』 「なぜ赤や青ではないの」 『わからない、自分で決めるわけではないからな』  シャスが聞いたが、わからないの一言で返されてしまった。 『だが、覚えておけ、まだ俺やソウを生きているといって、認めていないやつがいる』  クレナイがすこし寂しげな声で言った。 「どうして名前を覚えていなくちゃいけないの」  シャスは不思議に思い、訊いた。しかし、クレナイはすぐに答えた。 『そういうやつの希望を壊したくないから、いつあって、この名前を使うかわからないから……』  シャスは、クレナイがため息をついたように感じた。 『シャス』  クレナイが、急に真剣な声で言った。 「どうしたの、クレナイ……」  シャスが恐る恐る訊いた。 『お前、前に二回、撃たれただろ、左胸を』 「う、うん……」  シャスはクレナイの話を聞く。 『後一回撃たれれば』  この後、聞いた言葉を、シャスはすぐには理解できなかった。 『確実に死ぬ』 「え……」  この後、しばらく沈黙が続いた。  聞こえるのは、風がゆする、木の葉がこすれる音だけだった。  クレナイがもう一度繰り返す。 『もう一回撃たれれば、確実に死ぬ』  クレナイも、その言葉を言うときだけは、声が小さかった。が、大切なことなのだから、言わずにはいられなかったのだろう。 「どういう意味なの……」  シャスが、震える声で言った。 『三回撃たれれば、俺がこの体を出た瞬間、死ぬ。という意味だ』 「うそ……」  シャスは、その事実を、なかなか信じることは出来なかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 第20話です。 短くってすいません。ネタが浮かびません……。 あ、題名に数字入れたほうが良いですか?入れたほうが良いならいまかれでも入れます。全部に。 希望の人は言ってください。 えっと、リアでは、クレナイとシャすとソウの絵をカラーで描き終えました。手抜きですが……。 携帯からなら乗せられる。でも小学校卒業するまで出来ないから、あと1年以上……。 え!?1年以上書き続けるの!?むりっぽ・・・・・・orz まあ出来るだけ頑張ります。 では。